庶民が家でローストビーフを食べて起こった悲劇
スーパーで、ローストビーフを買いました。
一般庶民の我が家にとってはちょっと奮発した買い物でした。
このローストビーフにより、我が家で悲劇がおきました。
旦那に任せたのが悲劇の始まり
ローストビーフを購入する時点で、ローストビーフ丼にしようと思っていました。
グレービーソースの作り方も調べておき、
「贅沢な食事になるぞ~」と。
ところが
夫「今日の夜ご飯つくるよ。」
私「ありがとう。」(ローストビーフ丼はまた後日かな)
夫「ローストビーフも切っちゃうよ。」
私(え?まあいいや)「よろしく。」
と言った感じで、旦那がローストビーフを切ることに。
壊滅的に料理センスがない夫。
任せて良いんだろうか、と不安がよぎりましたが、やってくれるというのだから任せてみようと思いました。
かまぼこのように扱われたローストビーフ様
夫が調理して、出てきたローストビーフは、
厚さ1㎝程の厚切り。チューブのしょうがとにんにくが添えられ、ポン酢で食べるように、とのこと。
かまぼこか、カツオのたたきと勘違いしている?と思いつつ、切ってくれたのだから文句を言うまいと、食べてみました。
ローストビーフってこんなだっけ?
味は美味しい。ただ、生焼けのステーキを冷やして食べているような食感で、グニグニとして、とにかく嚙み切れないのです。
小学生の子どもは噛み切れず、「無理!!」と言って吐き出していました。
夫も、自分で切ったローストビーフの厚さに大苦戦。
ひとくちで食べられるサイズじゃないし、だからといって途中で嚙み切れる硬さじゃない。前歯でローストビーフを噛み切ろうと必死になりすぎて、子どもに話しかけられても「ほっほまっへ(ちょっとまって)!!」。やっとのことで嚙みちぎり、「無理だわ。」と。
私はチビチビチビチビ食べることで噛み切れない問題は回避することにしましたが、これではローストビーフの味もわからない。
今後のためにも、夫にきちんと言うことにしました。
ローストビーフはハム寄りだと思う
私「ローストビーフってさ、ほんとはハムみたく薄く切るんだよね」
夫「え? そうなの?」
私「そうだよ。そのままだと薄切りしにくいから、半解凍の状態で切ろうと思ってたんだよね。」
夫「ふーん・・・」
私「前レストランで働いていた時よく切ってたんだ。」
夫「へえ・・・」
納得がいかない様子の夫。
Googleで画像検索して、
「ほら。だれがローストビーフをかまぼこみたいに切っている?」
と見せれば一瞬だと思いますが、些細な指摘に根拠を持たせるために客観的なデータをわざわざ持ち出すのは良くないと思う(というか火に油をそそぐことになる)ので、あくまで「私ならこうする」とやんわりと伝えます。
切り直して無惨な状態になったローストビーフ
夫「じゃあいいよ。切り直すから。」
夫は半ギレの状態でローストビーフの皿を持ち席を立ちました。
私「切り直さなくていいよ。もう切ってあるのを、更に薄く切るのは無理だと思うよ。それに今の厚さでも全然食べられるし。」
止めましたが、夫の耳には入りません。
しばらくキッチンでローストビーフと格闘し、戻ってきた夫。
皿には、ぐっちゃぐちゃになったローストビーフ。
夫「うまく切れなかった。」
そりゃそうでしょう。ほぼ常温、そして1㎝厚さのローストビーフを、そこから更に薄く切るのは、無理です。
無理やり切ったので、ローストビーフは形が完全にくずれ、常温どころか手の温度で温かくなっています。
ローストビーフ丼にグレービーソースをかけて食べるのを楽しみにしていただけに、
「下手なことしないでほしかった。」
という言葉を飲み込むのに必死でした。
険悪な食卓
怒ると無言になる旦那。
この時も、家族が笑って会話している中、ひとり完全に無言でローストビーフを食べています。
「ローストビーフがうまく切れなかっただけでキレないでくれ!!!」
とダジャレにして叫びたい気持ちをこらえ、何とか笑顔で乗り切ることに。
ぐっちゃぐちゃのローストビーフはもはや食べるのに抵抗があったので、夫が切るのを諦めた端っこの方を頂きます。
無言で食べ、無言で片付け、早々に寝室に行った夫。
ローストビーフでここまで不機嫌になるって、なんかすごい貧乏くさいわ。
ローストビーフ事件として私の心にインパクトを残した夜
「今日はローストビーフ丼にするぞ、ぐふふ」
と嬉しい気持ちで買ったローストビーフ。
まさかこんな結末になるとは、想像もしていませんでした。
我が家のローストビーフ戦が惨敗となった要因としては
この辺りが考えられます。
ローストビーフに限らず、今後私が高級食材や珍しい食材を買ったら
- 私が責任をもって調理する
- 調理方法についてはよく調べて最善の方法をとる
この2点に気を付けて、最高の状態で食せるようにしたい、と思いました。
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